※この記事は、経理として働いている筆者が、日商簿記1級への挑戦を記録していく連載の第1回です。プロフィールはこちら

この記事でわかること

  • 経理職の筆者が、なぜ簿記1級に挑戦するのか
  • 簿記1級がどれくらい難しい資格なのか(合格率・勉強時間の目安)
  • 2級までとの決定的な違い
  • 現時点で立てている学習計画と使う予定の教材
  • この連載で記録していくこと

この記事は「合格体験記」ではなく、まだ合格していない挑戦の途中を記録するシリーズの第1回です。

うまくいったことも、つまずいたことも、そのまま残していきます。

同じように1級を目指す方の参考になれば嬉しいです。

なぜ簿記1級に挑戦するのか

まず前提として、経理の実務は簿記2級レベルの知識でも十分に回せる場面が多いです。

それでも1級に挑戦するのは、次のような理由からです。

1. 経理としての「専門性」を一段引き上げたい

2級までは「取引を正しく記録する」ことが中心でした。

1級では、会計基準の背景や、なぜその処理になるのかという“理屈”まで踏み込みます。

日々の仕訳の裏側にある考え方を理解できると、実務での判断力が変わってくるはずだと考えています。

転職面接でも、作業者までは2級で足りますが、
上を目指すなら1級が必要と言われたこともあります。

2. キャリアの選択肢を広げたい

簿記1級は経理・会計職の転職市場で明確な武器になります。

また、税理士試験の受験資格にもつながる資格です。

今すぐ税理士を目指すわけではありませんが、「その先の道を選べる状態」にしておきたいという気持ちがあります。

大手企業ほど会計論点も多く、1級範囲内が多そう

3. 学び続ける自分でいたい

正直なところ、これがいちばん大きいかもしれません。

筆者が1級への挑戦を決めた個人的な理由は、

「単純作業の経理はAIに代替される可能性がある」です。

ここは連載の中で、少しずつ言葉にしていければと思っています。

簿記1級はどれくらい難しいのか

正直に書くと、1級は2級までとは「別物」です。難しさの質が変わります。

合格率が大きく下がる

  • 簿記3級:合格率おおむね40〜50%前後
  • 簿記2級:合格率おおむね15〜30%前後
  • 簿記1級:合格率おおむね10%前後

数字の通り、10人に1人前後しか受からない試験です。実務家や大学生など、それなりに勉強してきた層が受けたうえでこの合格率なので、生半可な準備では届きません。

ただ2026年試験はまさかの合格率20%超えです。
引き続き情報をチェックですね。

勉強時間の目安も跳ね上がる

一般的に、簿記1級の合格に必要な勉強時間は 500〜1,000時間 と言われています。

2級の目安(250〜350時間)と比べても、数倍のボリュームです。

1回の試験で仕上げるというより、年単位の長期戦を覚悟しておく必要があります。

科目が4つに増える

2級までは「商業簿記」「工業簿記」でしたが、1級では次の4科目になります。

  1. 商業簿記
  2. 会計学
  3. 工業簿記
  4. 原価計算

「商業簿記+会計学」「工業簿記+原価計算」がそれぞれセットで、

理論(会計学)まで問われるのが2級までとの大きな違いです。

計算だけでなく、「なぜそうなるか」を説明できる理解が求められます。

現時点で立てている学習計画

あくまで現段階の計画で、進めながら見直していく前提ですが、

大枠は次のように考えています。

全体の方針

  • 長期戦を前提に、ペースを落としても止めない
    └1級は途中でやめると一気に忘れるので、「毎日少しでも触る」を最優先にする
  • インプットとアウトプットを早めに循環させる
    └テキストを全部終えてから問題に入るのではなく、単元ごとに問題を解く
  • 原価計算を後回しにしない
    └理論に逃げがちなので、意識して計算の時間を確保する

具体的なスケジュール(予定)

  • 目標受験時期:2027年6月の試験
  • 総学習期間の見込み:約1年
  • 平日の学習時間:1日1〜2時間
  • 休日の学習時間:休日3〜7時間

計画は「守るため」というより「現在地を確認するため」に立てています。

ずれてきたら、その都度この連載で修正を記録していきます。

使う予定の教材

教材は、クレアールを使っています。

1級は範囲が広く長期戦になるので、動画がある&質問できる環境を重視しました。

現時点で使う予定・検討中の教材は次の通りです。

※1級は独学でも合格者がいますが、範囲の広さと理論の難しさから、通信講座を使う人も多い資格です。筆者がどちらでいくか、選んだ理由もこの連載で書いていく予定です。詳しくは別記事「簿記1級は独学?通信講座?」でも比較しています。

この連載で記録していくこと

このシリーズでは、次のようなことを正直に書いていきます。

  • 各科目の学習の進捗と、つまずいたポイント
  • 使ってみた教材のリアルな感想
  • モチベーションが落ちたときの立て直し方
  • 模試や本番の結果(うまくいかなくても、そのまま)

きれいな成功物語ではなく、進行中のリアルをお届けするのがこの連載の目的です。

まとめ

  • 簿記1級は、経理としての専門性とキャリアの選択肢を広げるために挑戦する
  • 合格率は10%前後、勉強時間の目安は500〜1,000時間の長期戦
  • 2級までと違い、会計学(理論)を含む4科目が問われる
  • 方針は「長期戦前提で止めない」「インプットとアウトプットを早く循環」「理論を後回しにしない」
  • この連載で、進捗もつまずきも正直に記録していく

まだ始まったばかりですが、同じ目標を持つ方と一緒に走っている気持ちで続けていきます。次回以降、具体的な学習の記録を更新していきます。

1級に挑む前段階として、簿記2級 合格体験記も参考になれば嬉しいです。